フランスの古いフルートとピアノのこと。

2017.06.19 update

私がフランスの古いフルートに出会ったのは、10年以上前。ほんの少し、古楽の世界に足を踏み入れた時でした。トーマ・ロット作(?)というトラベルソを持っている方がいらっしゃって、そこからロット吹きの方々と知り合いました。

そしていろいろな楽器を吹く中で、Maillechort(洋銀)の響き、柔軟性がとても好きになり、現在はCouesnonのModel-Monopole(モイーズモデル)を使用しています。この楽器のことは長くなりますので、また別の機会にでも。

オールドを吹くようになって感じたのが、ピアノとの相性。素晴らしいピアニストさんは、こちらのことを理解した上でバランスを取って下さいますが、やはり、現代のSteinwayとはちょっと合わないなぁ‥と。そこから、私のピアノ探究が始まりました。

フランスのフルートの響きが好きな私は、やっぱりピアノもフランスが好き。そして、いろいろな録音を聴く中でいちばん気に入ったのがErardでした。

そして、Erardをロシアのピアニストさんが弾いているものが特に好き。
(お気に入りのCDがこちら↓)

Erardとロシア奏法の相性のよさの秘密が気になった私は、こんな本を買って自分もやってみることに。

そこで、目から鱗だったのが、こども用の初歩テキストで、「ピアノから音色を引き出す」ということを徹底しているところ。

私たちが受けた一般的な教育では、まず手はこんなかたちで、卵を入れましょう、とか、フォームが先だったように思います。一方、ロシアの教育では、注意深く聴くということと、柔軟性をとても大切にしていて‥。

私自身、レッスンをしていてよく感じたのが、みなさん「型」を知りたがっているということ。「こうするのが正解です」と言われたがっているということ。

「こうあるべき」が勝ってしまい、「こうしたい」がなかなか出て来ないのが残念でした。その「こうしたい」を見つけるには、自分の演奏も、誰かの演奏も、自分の耳でしっかり聴いて判断できる、ということがとても大事だと思います。

ロシアのピアニストさんの圧倒的な世界感は民族性とも言えると思いますが、このスタートの違いも影響している気がします。

そして、私も、「楽器から音色を引き出す」という意識でフルートを吹いてみると、これまでとは違った世界が広がりました。今まで、いかに、「吹き込もう!」という意識が強かったのか‥少し反省しました^^;

一方通行の力技で押さえ込むのではなく、楽器の声に耳を傾けると、いろいろなことが見えてきます。

みなさんもぜひ試してみてください^^

最後に私の大好きな映像を♡