釧路へ行ってきました!

2018.11.27 update

 以前釧路でレッスンをしていた時に、「ソノリテに書いてある、舌を外に出すタンギングをやってみたんですが、これってどうなんでしょうか?」と質問をしてくれた方がいらっしゃいました。

 レッスンでは低音の柔軟性に入る前の部分までしか取り上げていないのに、そんな質問をしてくれた方は初めてで、とても嬉しかったので印象に残っていました。

 ただ、当時の私にとって、モイーズは今よりも遠い存在だったので、「モイーズはそうしていたらしいですが、今は使わないと思います」というような答えをしたと思います。

 モイーズモデルという楽器を持って、いろいろ検証する中で、なるほどー!と思うことがたくさんあって、今ならもっと多角的に解説できるのになぁ、、と思っていたのですが、それをする機会をいただけて本当にうれしかったです。(釧路でのレッスン会場からの景色。遠くに見える阿寒の山々が懐かしい!)


 吉田雅夫さんの「フルートと私」という本にこんなエピソードがあります。吉田さんがヨーロッパでジョネ先生のレッスンを受けて、その15年後に先生が来日された時に、「お前に間違ってレッスンしたから、この場で訂正する」とバッハの解釈を訂正されたそうです。

 自分を重ねるのは本当に恐縮ですが、私も、長年研究する中で、今ならこう言うのに!と思うことが多々あります。これはあの方に役に立ちそう!と昔教えていた生徒さんの顔が浮かぶことも。

 私は、引越しによって遠く離れてしまった方がたくさんいるので、ここで少しずつ、そんな情報を発信して行けるといいなと思っています。元生徒さんは質問や悩み相談のメールも遠慮なく下さいね^^


また釧路へ行きます!

2018.09.20 update

11月にまた釧路へ行けることになりました♡
6月に続き、今年2回目。とっても嬉しいです。

前回はコンサートだったので、リハ、打ち上げ、とプライベートな時間はあまりなかったのですが、今回はのんびり2泊の予定。ご希望の方がいらっしゃいましたら、レッスンなども可能ですので、遠慮なく声をかけて下さい^^

離れてみてわかるよさというのがとてもたくさんあって、この頃、道東での日々をよく思い出しています。人々の飾らないあたたかさ、自然の大きさ。美味しいもの、素敵なお店。

あの人に会いたい!あそこに行きたい!
たくさんの人と場所が思い浮かんできます。

せっかくなので、私の大好きな場所のひとつをご紹介。片無去にある夢風舎。

https://city.hokkai.or.jp/~ohyagi/index.html

北海道の自然と向き合う大八木さんの写真と、建築家柏木茂さん設計の建物のコラボレーションが本当に素晴らしくて。この自然に溶け込んだ空間の中で、自分自身もその大きなものに包まれたような気持ちになっておだやかに過ごすひとときは、とても幸せです。

この夢風舎の前で、大八木茂さんに撮っていただいた写真がこちら。


撮影している間、パラパラと音を出していたのですが、この遠くに見える牛たちが、私たちに興味を示してしまったのか、ずんずん迫ってきて、最後は私たちの方が逃げたのがいい思い出です(笑)それにしても、写真を見るだけで佐野さんの弾くアイリッシュハープの音が蘇ってきて、懐かしくなります。10年一緒に活動させていただいて、本当に楽しかったです。

素敵な場所に、人に。たくさん再会できるのを楽しみにしています!


ルネ・ル・ロワの教本から〜その1

2018.09.13 update

前回ちらっとご紹介した、ルネ・ル・ロワの教本。序文でクヴァンツの言葉が引用され、歴史、音響学と続きます。
こちらは音響学の章。

もう全部ご紹介したいくらいなのですが、要約すると、口腔は複雑な共鳴器であり、だからこそ絶えずその調節が必要である、ということ。そのためには、不自然な、過度な緊張があってはならないということ。そして以下の文章に続きます。

「口腔、歌口、および管との完全な調和は音の発生の最適条件を決定する。音の豊かさを保証するのは空気を吹き込む力ではなく、この完全な釣合にある。」

「口腔」と言うと、私たちはレッスンの中で「口の中を広く」という言葉をよく耳にしてきたと思います。けれど、最近、私は、広くしようとすることで起こる弊害もあることを認識しています。日常では使用しないような口の中のコンディションを無理に作ろうとすることによってかえって力んでしまう、そんな経験が私にもあります。

共鳴器だからより大きい方がよい、と言うのではなく、複雑な共鳴器だからこそ、柔軟に調整する、ということ。調和が大事ということ。とても共感します。そして、息の力ではない(正しい呼吸法と完全な息の保持が必要とは述べられています)、ということも。

以前にもどこかで書いたことがあるかもしれませんが、私は最初に基礎を習ったのがドイツ帰りの先生だったので、口腔の使い方と発音に関しては、ドイツとフランスでも随分と違いがあるなぁ、と日々感じています。何が正解かではなく、何を求めているか。私は古き良きフランスの響きが好きなので、しばらくこのルロワさんの教本を掘り下げながら私自身もヒントをもらえればと思っています^^

よろしければまたお付き合いください!


ルネ・ル・ロワのこと。

2018.09.11 update

私が古き良きフランスのフルートに魅せられまず聴いたのは、フェルナン・デュフレーヌ。そして、金のルイロットを吹いていた頃のランパルの録音を集め‥。maillechortの楽器に出会ってからモイーズを聴くようになり、最近はさらに興味の対象が広がっています。いつも感じるのは、それぞれに素晴らしい!ということ。私はやはりこの時代の(と言っても随分広い、笑)フランスの奏者が大好きです。

そんな中で出会ったのが、ルネ・ル・ロワ。私よりもずっと上の世代の方は録音などにも触れていらっしゃったかも知れませんが、私にとっては「オネゲルの『めやぎの踊り 』を献呈された人」ということがまず頭に浮かび、資料の中でお名前はよくお見かけするけれど演奏の印象は浮かばない、そんな人でありました。

が、しかし!この演奏を聴いてから、ルロワさんのことをもっと知りたい!と思うようになりました。ピアノも美しい‥。

いろいろと調べてみたところ、なんと!昭和48年に日本で教本が出版されていたことを発見!

探して探して‥

ようやく手に入れることができましたー!!

ルロワさん、想像した以上に論理的な方で、私にとっては目から鱗が落ちるような解説がたくさんありました。
長くなってしまいそうなので、私がこの教本を読んで感じたこと、考えたことは次の機会に書きたいと思います!


初心者の方も大歓迎です!

2018.08.06 update

私は何かとマニアックで凝り性、、(笑)で、つい、思いつくままに、ここでもいろいろ長々と書いてしまうのですが、レッスンは初心者の方も大歓迎です!

最近、初心者の方が来てくださるようになり、久しぶりに、島村楽器でインストラクターをしていた頃や、道新文化センターで講師をしていた頃に作った楽譜を引っ張り出して来ました!

そこでのレッスンは、趣味で始める大人の方を対象にしているので、子どもや中高生を教えるのとはまた少し違います。島村楽器で社長が「音楽のはずが、音が苦になってしまわないように」とおっしゃったこと。研修で「自分が受けてきたレッスンの再現をしてはいけない」と教わったことは、会社を離れてもずっと忘れずにいます。

例えば、大人の初心者の方は、いきなりアルテスというのも少しハードルが高い場合があり、そういう時には、今出せる音域で、楽しめる曲を、と作ったのがこの楽譜です。

今日お越し下さった方は、前回体験、今日が2回目だったのですが、かっこうやキラキラ星をピアノ伴奏と合わせることができ、楽しかった!と言って下さり私もとても嬉しいです。実は私は、コードで色々なジャンルの音楽の伴奏をするのがとても好きなので、これからも楽しみにしています!

今できることを、楽しく。そして、美しく。少しずつ深く。

レッスンで大切にしていることでもあり、私自身が大切にしていることでもあります。

私は数年前から持病があり、あまり積極的には演奏活動を行なっていないのですが、少しずつ輪が広がっていくのが嬉しいです。興味をお持ちの方はぜひいらして下さい^^

(Photo by EDo-mae Recordings Tomoyuki Shikama)