身体のこと。

2018.06.19 update

私は、これまでの経験から、フルートを吹く上で身体をうまく使うということは、男性より女性の方が難しいんだなぁ、と実感しています。レッスンの場面でも、身体の使い方に問題があっていい響きが出ない、ということは、女性の方が圧倒的に多いです。かく言う私も、もっと身体がうまく使えないだろうか、と日々研究中です。

そんなわけで、身体のことは、ずーーーーっと意識して来ましたが、その追究をさらに深めなければ!と思ったのは、今使っている、モイーズモデルと呼ばれる楽器に出会ってから。論理的には説明しづらいのですが、この楽器は、身体の中心軸をうまく捉え、それが楽器とリンクしていないと響いてくれない、そんな印象が特に強かったのです。

ちょうどその頃、ヨガを習い始め、フルートと同じような、左右非対称な姿勢で、いかに軸をブレなくするか、という点で、たくさんのヒントを得ました。

よく勘違いされることが多いですが、いい姿勢=いい音、ではないと私は考えています。日常的に使っている姿勢と違う姿勢でフルートを吹こうとすると、どうしても硬直が生まれ、柔軟性を失います。(もちろん、普段から美しい姿勢で、そのまま無理なく吹けると素晴らしいのですが)一般的に言われる「いい姿勢」にしようとするよりも、いかに身体がうまく機能するか、柔軟でいられるかを大切にした方が良いと私は思っています。そして、それを支えるために必要なのがしっかりとした軸。でも、フルートを吹くために、身体の中心軸を感じられるヨガをやりましょう!と言うのはちょっと気が引けていたのです、、(と言いつつも、私の助言で、同じように研究して下さった方もいらっしゃいますが)。

そんな中、これはいい!!と思った本がこちら。

トレーニングと名前はついていますが、この本にも書いてある通り、「トレーニングというよりもバランス調整」です。ヒモ一本で簡単にできて、私はとても効果を感じています。そして、発案者の小関勲さんと武術研究家の甲野善紀さんの対談がまた非常に興味深いことばかり!

最近、4スタンス理論が話題なので本を読んでみたりしましたが、ある程度の傾向があるのはなるほどー!と思うのですが、十人十色、千差万別の部分もあるはずで、分類して問題解決をするという点で私はちょっと引っかかるものがありました。もちろんその感じ方も人それぞれだと思いますが。

その点、このヒモトレは、ひも一本でそれぞれの身体を調整。理論に振り回されず、簡単にやってみて実感!そして肩こりの予防にもなったり健康にもいい!本当におすすめです!

奏法に関することにも言えるのですが、身体は一人一人違うわけで、これが正解、というようなものを当てはめるのは危険だと思います。

私自身、若い頃に、自分に合わない型を身に付けようとがんばったせいで、それをリセットするのに本当に時間がかかりました。

それぞれにとってのベストは何か。いつもそんなことを一緒に考えられたら、と思います。