武満徹「翼」から。

2018.07.24 update

このところ、ご縁があって、クラシックを演奏することが多くなっていますが、実は私は雑食性、、(笑)ジャズ、ラテン、民族音楽、ポップス、、好きなものはたくさんあります。

今日はふとしたことをきっかけに、この曲に思いを馳せていたので、少し書いてみることにしました。

武満徹さんが、クラシックの現代音楽だけではなく、映画音楽なども数多く手がけていたことは私がここで説明するまでもないと思いますが、私はそういった、クラシックではない武満作品も大好きです。

今年、釧路のコンサートでも演奏させていただいた「翼」。
その時にも紹介させていただきましたが、こちらでも改めて。
以下、楽譜に収録されている解説から。

「1995年に自作の歌をポップス編曲者の手に委ねたCDを出したとき、ブックレットで次のように述べている。『きっと多くの方が、なぜクラシックの、しかもこむずかしい現代音楽を書いている作曲家がこんなアルバムをつくったりするのか、不思議に思われただろう。《翼》といううたにも書いたように、私にとってこうした営為は、「自由」への査証を得るためのもので、精神を固く閉ざされたものにせず、いつも柔軟で開かれたものにしておきたいという希いに他ならない』(CD「石川セリ・翼 武満徹ポップスソングス」)」。

私はこの考えにとても共感していて、いつもこうありたいと思っているのに、心身のバランスが整わず、そうできなかったことが最近あって、実はちょっとしょげていました、、。

でもやはり、私が大切にしたいのはこういうことだと、改めて感じています。

恐らく、こういった自由というものは、天から自然と与えられるものではなく、強い意志を持って手にしていくものなのではないかと思います。社会の中で、先人たちが、様々な権利を勝ち取ってきたように。

そして、そのために自分がやらなきゃいけないことはたくさんあるなぁ、と実感。なかなか思うようにいかないこともあったりするけれど、ひとつひとつ、コツコツとやっていこうと思います。

先日の録音の際に撮ってもらったイメージ写真から。
カメラを向けられて「笑って!」と言われるのが実は苦手な私。S氏が笑っていない写真をたくさん撮ってくれて、新たな自分を発見した気分です!(Photo by EDo-mae Recordings Tomoyuki Shikama)