アンリエット・ピュイグ=ロジェさんのこと。

2019.09.15 update

先日、SNSでアンリエット・ピュイグ=ロジェさんのピアノ演奏を紹介して下さっている方がいらっしゃいました。

ロジェさんのピアノは初めて聴いたのですが、ドビュッシーの演奏の美しいこと!!これは録音が欲しい!!と探していたところ思いがけない発見が!!

何と、三上明子さんと共演されているCDがあったのです!!
(私がフルートを始める前に録音されたものなので、今まで知らなかったことをお許しください、、)

「FLUTE IN STYLE フランスフルート音楽の系譜」。

ブラヴェに始まり、ドヴィエンヌ、トゥルー、ゴーベール、ルーセル、ケクラン、メシアンと、その名の通り、フランスにおけるフルート音楽の変遷を辿る、素晴らしい選曲と演奏でした。

そしてこのCDにはロジェさんによる曲目解説があり、それはロジェさんがこの系譜の中でそれぞれの作曲家をどう捉えているのかがわかる貴重なものでした。

演奏を聴くと、とにかく「美しい!!」と感じるのですが、その美しさの土台となっているのは、こういった音楽史や作曲家、作品へのしっかりとした理解があってこそだということを感じさせられました。ロジェさんは、ローマ大賞を受賞した作曲家でもいらっしゃるそうですが、納得です。

このCDが録音されたのはちょうど30年前。30年の間に、私たちは随分と遠いところへ来てしまったようにも思います。ゴーベールの作品の解説で、「私はゴーベールとは知り合いでしたが」と語るロジェさん。当時の空気をそのまま届けてくれるような演奏は21世紀には届いているでしょうか?

本当に美しい音楽を聴かせてくれる録音作品でしたが、様々なことを考えさせられる1枚でもありました。