私のマテキフルート。
久しぶりにマテキフルートをNさんに調整していただき帰ってきました! 展示会のお手伝いをさせていただくといつもこんな風に包んであったので、もうこの姿だけで懐かしく嬉しくなりました。 そーっと開けると‥ じゃじゃーん!! …
マテキフルートの歩み 2
「国内ではまず売れないと思ったし、また売る予定もありませんでした。だから外国の人が発音しやすく短い<マテキ>にしました。<magic flute>といえば、コンベンションでも興味を引きますし」 マテキフルートは輸出専門のメーカーとして始まり、社名もそれを前提として考えられたものだった。当時、海外では、日本産のフルートはどのメーカーも同じようなもので個性がないと考えられがちであった。そこで渡辺氏は決意をする。 「今はそうではありませんが、そのころ日本のフルートメーカーでは、社内で作れない部品を外部の会社に作ってもらう『外注』が盛んに行われていました。しかし外注先の数が少なかったので、どのメーカーも同じ会社の部品を使うようになる。そうすると見た目が似てくるのも当然です。マテキ独自の楽器を作るには、できるだけ外注加工しないで社内でやるしかないと思いました。」 …
マテキフルートの歩み
新年早々マテキフルート廃業のお知らせが飛び込んできて、インターネット上でも皆さん驚かれていたり、残念がっていたり。でも2週間ほど過ぎた今は、話題にする人も少なくなりました。もちろん楽器はしっかり残っていて、それを大切に使い続けている方がたくさんいらしゃるのでしょうが、情報が流れ、そして消えていくスピードがあまりに早いことに寂しさと危機感を覚えます。そんなこともあり、私は創業当時のことを知っているわけではないのですが、ここで資料をもとにその足跡を辿って行きたいと思います。 …