Couesnonのクラシカルピッコロ。

私は古い楽器が大好きですが、「楽器は奏でてこそ」というのがモットーで、収集することにはあまり興味がなく・・

出番のない楽器はどなたかに使ってもらえた方が幸せだと手放すことがほとんどなのですが・・

めずらしく、使用機会のなさそうな楽器を購入しました!!(笑)
(もちろんひっそりと練習はします!!)


タイトルにある通り、Couesnonのクラシカルピッコロです!

じゃじゃん!

だいぶ薄くなってはいますが、素敵な刻印も読み取れます。

この楽器をオークションで見つけた時、「わぁ!こういう楽器Couesnonのカタログで見たことある!」と大興奮。

そのカタログがこちら。

このカタログは1912年のものなのですが、この時期にクラシカルも販売されていたということがとても印象的で記憶に残っていたのです。ちなみに、このカタログのフルートのページには、フランスでよく使われた5keyに、Tulouモデル、円錐木管なども!


時代はすっかり銀のベーム式になっているかと思いきや、Tulouが、また古くはDevienneがそうであったように、新しい楽器が発明されても旧来のものを使い続ける演奏家がいたり、愛好家も「いやいや、昔のがいいんだよ!」なんて言いながら使っていたんだろうなぁと想像すると、とても親近感を覚えます。

こういったベーム式以前の楽器はいつ頃まで販売されていたのだろう?と気になり辿ってみたところ、

こちらが1928年↓

そして1934年にも’Historique’として掲載されていたことが確認できました!(そのあとはCouesnonのカタログそのものが見つからなかったので、もし情報をご存知の方がいらっしゃいましたらお教え下さい!)

(1932年と1934年のカタログはこちらからお借りしました。http://jeanluc.matte.free.fr/cat/catmenu.htm

そして1934年のカタログには、私がメインで使っているフルート、Couesnon Monopole Conservatoiresも発見!
この楽器に関しては、モイーズ研究室の方に記事を書かせていただきましたので、ぜひこちらもご覧ください^^

マルセル・モイーズ研究室Blog
「Couesnonのカタログを辿ってみました。」

https://marcel-moyse.amebaownd.com/posts/21916116