以前釧路でレッスンをしていた時に、「ソノリテに書いてある、舌を外に出すタンギングをやってみたんですが、これってどうなんでしょうか?」と質問をしてくれた方がいらっしゃいました。
ただ、当時の私にとって、モイーズは今よりも遠い存在だったので、「モイーズはそうしていたらしいですが、今は使わないと思います」というような答えをしたように記憶しています。
モイーズモデルという楽器を持っていろいろ検証する中で「なるほどー!」とわかることがたくさんあって、今ならもっと多角的に解説できるのになぁ‥とよく思い出していたのですが、それを行う機会をいただけて本当にうれしかったです。(釧路でのレッスン会場からの景色。遠くに見える阿寒の山々が懐かしい!)
吉田雅夫さんの「フルートと私」という本にこんなエピソードがあります。吉田さんがヨーロッパでジョネ先生のレッスンを受けて、その15年後に先生が来日された時に、「お前に間違ってレッスンしたから、この場で訂正する」とバッハの解釈を訂正されたそうです。
自分を重ねるのは大変恐縮ですが、私も長年研究する中で、今ならこう言うのに!と思うことが多々あります。これはあの方に役に立ちそう!と昔教えていた生徒さんの顔が浮かぶことも。
私は、引越しによって遠く離れてしまった方がたくさんいるので、ここで少しずつ、そんな情報を発信して行けるといいなと思っています。元生徒さんは質問や悩み相談のメールも遠慮なく下さいね^^